Winterhell

ゲームオブスローンズS8の公開までに、S1から復習して暇をつぶす人のブログ

S2-02 王の道

原題:The Kingsroad

※S7までのネタバレを含みます※

 

 

S7まで見た状態でS1からまた見ると「推理ものかよ!」的な勢いで伏線がはりめぐらされてるので、2周目見るの面白い。

 

人物のセリフが上手く視聴者の理解をミスリードしていて、素晴らしいなと思った。

 

思ったけど!思ったっちゃ思ったけど、まだ物語始まったばかりで人物とその関係性も把握しきらないうちに、そんな高度なことするなんて!鬼畜!!って感じでもある。

 

特にそう思ったのが、ジョンが壁を目指し、エダードが王都を目指す時の分かれ道でエダードが言った「お前もスタークだ。その名は持たずともお前にはスタークの血が流れている」というセリフ。

 

S1の時点では「『自分が他所の女と勝手に作った子供がジョンなのに、めっちゃ偉そうだな!?』って感じなんですが、この身分の差が激しい時代にしてみればエダードは慈悲深いほうなんでしょうね...嫡子と同じように育ててあげて...」という感想だった。

 

S7まで見た状態でここを見返すと「たたたしかに!リアナとレイガーの子ならそのセリフになりますよね???50%がスタークで50%がその辺の農家の女とでも思ってましたが、50%スターク:50%ターガリエンならそうなりますわ!!!めちゃめちゃハイボーンな甥!!」

 

ってな感想になる。よく出来てる...

 

ってかエダードは妻のキャトリンにも戦友のロバートにもその事実を伏せてた上に、ロバートに対しては「ジョンの母はウィラという女性」という嘘までついてる。

 

キャトリンがジョンの存在で精神ボロボロになってても、「耐えて〜耐えて〜」としか言わない。

 

「ターガリエンは全員殺す」って言ってるロバートには絶対言えないものの、キャトリンにも決して言わなかった理由は何だろう?と、ちょっと思った。

 

ちなみに、ベンジェンおじさんは、S1-01でジョンがナイツウォッチに入れてくれと頼んだ時、「(家族を持てなくなることは)いつか困るかもしれない」とやんわり止めようとしていたので、もしかしたら、ジョンの出生を知っていたかもしれない。

 

自分の父と兄を殺した者の血と、実の妹の血を引いてる少年...なんていうか...王位継承者なんでもうちょっと強めに止めてあげてもいいんじゃないですかね(笑)

 

 

ともあれ、ジョンにとって「エダードの落とし子」として育ててもらえたことは(単純に彼の命を守るためだったと思うが)精神の発育上もそれで良かったと思う。

 

ブランの部屋で、キャトリンに「早く行け」と言われても、ロブには「君のお母さんは優しかった」と気を使って嘘を言える程度には空気の読める子に育ってるし。ロブに気を使って、ブランとアリアの面倒を見て、血は違えど次男として機能するように尽力してきた感じがわかる。

 

のちのち血や家族や種族を超えて人々を団結させなければならない彼にとって、出生関係なく「いい奴認定される」スキルはとても重要で、スターク家で落とし子として育つ過程で自然と身についたんだから結果オーライじゃん的な(途中1回嫌われすぎて殺されたけど)。

 

そういえば、ティリオンがジョンに「一族の異端児」同士のシンパシーみたいなのを感じているように見えたが、もしも「ティリオンにもターガリエンの血が流れている」という噂が本当なら、「ターガリエンの血を引くもの」同士ということになり、従兄弟とか、叔父甥とか?とりあえず、シンパシーどころじゃなくシンプルに親戚ってことになるので面白いなと思う。